BSA IV の留学生活報告フランス・ストラスブール大学での留学生活報告

国際経営学科 3回生 川内 ひなのさん
川内 ひなのさん
2018年9月より、フランス・ストラスブール大学でのプログラムに参加
BSA IVフランス

(step1.到着しました。)世界に友達ができる喜び

【2018年9月23日報告】

留学先の風景1留学先の風景2留学先の風景3  初めての海外留学を体験していて、とても幸せに感じることがあります。それは、世界各地から来た留学生と友達になれることです。海外旅行に数日間訪れることとは異なり、異国で生活をし、大学へ通い勉強するということは、旅行することとは根本的に違います。また「友達」といっても、数日間時間を共に過ごすという短期的なものではなく、これから半年間、もしくは1年間、一緒に勉強をする仲間です。このように、単に旅行をするだけでは得ることのできないようなつながりを作って幸せな気持ちになる理由は2点あります。
 1点目は、大学の制度や将来の目標を始め、互いの文化や価値観に触れ合えるからです。そして、文化や価値観の違いは、比較的長期間の時間を共有しなければ気づかないこともあります。特に日本と欧州・北南米では、異なることがたくさんあります。異文化圏の人たちと、自分たちの「常識」について意見交換をすると、自分の中で暗黙の了解のように考えていた「当たり前」が簡単に崩れていきます。新しい考え方や生き方を吸収していくことで、より自分と向き合い、将来の人生のプランについて深く考えるきっかけができます。自分の可能性はさらに大きく広がることを、気づかせてくれる大切な存在だと、私は感じました。
 2点目は、異国から来た今は無力の日本人留学生に優しくしてくれる友達に出会えたからです。日本は同質的な環境であると考えると、フランス・ストラスブールは市民も生徒も多様性に富んでいると言えます。そんな場所でも、困ったことがあると助けてくれ、町を案内してくれて、言語を教えてくれて、ごはんを食べに行くのに誘ってくれる人がたくさんいることに、毎日感動しています。同時に、急に世界が小さく感じるようになり、「自分はこんなにも多様性に富んだ環境で友達を作ることができたのか」と考えるだけで、自信がつきます。
 英語とフランス語を上手に話すことができない私にとって、コミュニケーションを取り仲良くなる、ということは難しいです。しかし、難しいからチャレンジしないのではなく、今自分ができる力をできる限り発揮していかなければいけないのです。たかが友達を作ることですが、表面上の友達ではなく、これからともに壁を乗り越えていく戦友を作ることは、今の私にとって大切なことだと思っています。まだまだ始まったばかりですが、日々仮説検証の繰り返しを行い、さらに充実した留学生活を送るために精進します。

(step2.もう半ばです。)フランス語圏で英語を勉強する意味

【2019年1月8日報告】

留学先の風景4留学先の風景5留学先の風景6  フランスで主に英語を使って勉強し、フランス人や留学生の友達と英語を使ってコミュニケーションを取る中で、主に3点のことを学べています。
 1つ目に、ネイティブスピーカーではない人が大半を占めているので、様々な国の英語のアクセントに耳が慣れてきたことです。発音がきれいな人もいれば、そうでなくその人の母国語訛りの英語を話す人もたくさんいます。それはアメリカ・イギリス・アイルランド・オーストラリアなどの英語圏の話だけではなく、インド、中国、スペイン、その他ヨーロッパ諸国・アフリカ諸国のそれぞれの訛りに、普段の生活や授業で触れられます。毎日多くの非ネイティブスピーカーの英語に触れることができるので、国際社会で活躍するために、英語を流暢に話せるようになること以上に大切な力が磨けていると感じています。
 2つ目に、様々な英語レベルを持つ人と英語を使って会話をすることで、より相手の立場に立って使う言葉を選べるようになったことです。相手の英語レベルがそれぞれで異なり、理解される単語も人によって差があるために、自分が知っている、もしくは使える単語や文章だけを使って表現しようとしても、それが通用しないこがは多々あります。そうではなくて、相手がより分かりやすいように自分の中の語彙や表現方法を増やして、相手によって伝え方を変える必要が必ず出てきます。英語圏にいれば、おそらくこのような気遣いをすることはより少なかったと考えれば、フランスで英語を使って言語能力を伸ばすことの価値が大きくあると考えます。
 3つ目に、フランス人の英語を耳に入れることによって、同時にフランス語の勉強にもなっていることです。話している言葉自体は英語でも、言葉の使い方がフランス語流で表現している、と気づくことが頻繁にあります。例は割愛しますが、彼らの「ルール」に気づければ、自分がフランス語を話すときに応用すれば良いので、彼らの英語から同時にフランス語のコツまでも学べてしまうということです。
 フランスに来るまでは、英語もまともに話すことができないのにも関わらず、留学先を英語圏にしなかったことに対する不安が少なからずありました。しかし、いざ来て生活してみると、様々な利点があることに気づくことができ、毎日多くの学びがあります。留学生活の半分が過ぎましたが、前述した言語の面だけではなく、知識・経験・内面すべてをさらに成長させられるように努力していきます。

(step3.もうすぐ帰国。)不安から始まった友人作り

【2019年4月30日報告】

留学先の風景7留学先の風景8留学先の風景9  帰国まで2週間を切って、着々と帰る準備を進めています。常に帰国する日のことを頭に思い浮かべながら7ヶ月間過ごしてきたので、特に大きな驚きもないというのが今の心境です。やり残したことや悔いはたくさんありますが、それらは次に何らかのきっかけで渡仏する時や海外に長期滞在する時に新たな目標となるので、有意義な留学生活を過ごせたと思います。
 初めて学校でオリエンテーションが行われる1日前に、留学生達が自発的に呼びかけて非公式な交流会が行われました。そこへ足を運んだ私ですが、大きな不安を感じたことはよく覚えています。様々な国から来た留学生同士、私よりも遥かに上手な英語を話し、友達の輪を広げていたからです。言語のせいで上手く会話が続かず、相手に友達になりたいと思わせられるような時間を過ごすことができず、友達を作ることはこんなにも難しいことだったのか、これからの留学生活は大丈夫なのか、と大きな不安を感じました。
 ネガティブな感情を拭いきれずに始まった留学生活でしたが、毎日少しのチャレンジと楽しむ気持ちを忘れずに過ごしていると、以前感じていた言語への不安無しに友人をたくさん作れていることに気づきました。私の友人は主に、フランス人の生徒たちです。当然彼らは母語がフランス語ですので、基本的に皆フランス語を話しています。そこへ私が1人ポツンといるような状態ですので、当然会話についていけないこともあるし、上手くコミュニケーションを取れないこともありました。1人だけ違う国籍と言語を持つので、孤独を感じることもありました。
 ですがそんな状況でも、フランス語を勉強することに対して楽しむ努力をし、フランス人と過ごす時間を楽しみ、留学にどっぷり浸かって、みんなと違うから一緒に過ごす時間が面白くなるようにと思考を変えてみると、自然にたくさんの友達を作ることができていました。共に過ごす時間が増えれば増えるほど、彼らも私の言語の違いからくる不安と孤独な気持ちを理解してくれるようになりました。言語が異なることは、人と本当に仲良くなる際に大きなハードルになることに間違いありませんが、つたないコミュニケーション手段でも、例え私がグループの中で完全なマイノリティであっても、こんなに遠いフランスでたくさんの誇りに思える友人ができたことが本当に嬉しく思っています。留学生は留学生同士のコミュニティを形成しがちですが、面白いことにフランス人ばかりの友人に恵まれて、フランスへ留学した恩恵を最大に感じながら毎日を過ごせたと振り返っています。
 かけがえのない資産をフランス留学で得ることができました。友人達との別れは寂しいですが、同時に嬉しい気持ちもあります。帰国まで最大限に毎日を楽しんで過ごしていきます。